会員の皆様へ

2026年8月10日 2026年度 十七世紀英文学会 全国大会・総会・懇親会の御案内

2026年度全国大会(第15回)および総会のお知らせ

全国大会および総会を⻘⼭学院⼤学 ⻘⼭キャンパスにて開催いたします。

日時:2026年9月12日(土) 14時00分~17時00分
場所:⻘⼭学院⼤学 ⻘⼭キャンパス15号館3階17306教室

アクセスマップ:https://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/access.html

キャンパスマップ:https://www.aoyama.ac.jp/outline/campus/aoyama.html

全国大会(第15回)プログラム

【開会のあいさつ(14:00~14:05)】 会長:⽵村 はるみ

【研究発表(14:05~16:15)】

1. 14:05~14:45 司会: 川田 潤(東北支部)
解体される台詞、構築される⽬録-17世紀中葉における戯曲テキストの再編成         佐々⽊ 和貴

2. 14:50~15:30 司会:伊澤 高志(東京支部)
「ロミオなんてdishclout」-古布を読み直す                         瀧澤 英⼦

3. 15:35~16:15 司会:廣野 允紀(関西支部)
ミルトンの初期⼩作品における花                             ⾦﨑 ⼋重

【閉会のあいさつ(16:15~16:20)】 事務局長:笹川 渉

研究発表要旨

解体される台詞、構築される⽬録-17世紀中葉における戯曲テキストの再編成
佐々木 和貴(東北支部)

 1642 年の内乱勃発に伴う劇場閉鎖を契機として、演劇は劇場で「体験」する機会が激減し、個⼈的に「読む」対象として広く流通するようになった。本発表では、この過渡期に刊⾏されたJohn Cotgrave 編のアンソロジーEnglish Treasury of Wit and Language(1655)と、Francis Kirkmanによる戯曲カタログ(1661・1671)に焦点を当てる。
 前者が個々の劇作品を分解し、読者が台詞を収集・再利⽤可能なテクスト単位としてパッケージ化したのに対し、後者はそれらの作品を作者・題名・ジャンルなどの書誌的属性によって分類し、購買者が選択・消費できる⽬録を構築した。すなわち、Cotgrave が戯曲の「内部」を商品化したとすれば、Kirkmanは戯曲の「集合」を商品化したといえるだろう。
 前者の台詞の選定基準と後者の分類⽅法(およびその変遷)を具体的に分析することで、⼀過性の上演芸術であった演劇テキストが、検索・収集・所有の対象となる「書物」へと再編成される過程を明らかにする。さらに、このような出版メディアの働きが、内乱による断絶を経て再⽣する王政復古期演劇⽂化にいかなる役割を果たしたのかを考察する。

 

「ロミオなんてdishclout」-古布を読み直す
瀧澤 英⼦(東京支部)

 『ロミオとジュリエット』第3 幕5 場において、乳⺟が放つ「ロミオなんてdishclout」という台詞を論じる。従来、このdishclout は追放処分の⾝となったロミオを、ジュリエットにはもはやふさわしくない相⼿と断じる、粗略な謗⾔として⾒なされてきた。本発表は、同語を「古さ」、すなわち新旧交替が望まれるもののメタファーとして再検討するものである。語義の裏付けとして、同時代⽂献の⽤例に加え、古布の⽂化史を参照し、問題の台詞が、ロミオの存在が「古く」
なったことを告げるものと解釈する。
 さらに、dishcloutに表される「古さ」の帯びる⽭盾にも⽬を向ける。「ロミオなんてdishclout」と述べた乳⺟本⼈やその他の年配者に体現される「⽼い」、戯曲内で繁く話題となる「古び」のイメージ、そして、「古い」と⾒なすものに対して若者たちが⽰す両⾯的な態度を検証し、「古さ」がそれに相対する「新しさ」といかなる関係の上に描かれているかを考察する。「古さ」と「新しさ」が明快な⼆項対⽴を成さず、作中の時間的展開とどのように交錯しているかを整理しながら、本作において「古さ」が果たす役割について⾒解を⽰す。

 

 ミルトンの初期⼩作品における花
⾦﨑 ⼋重(関西支部)

 ミルトンがケンブリッジ⼤学在学中に書いた英詩は、宗教詩として評価の⾼い『キリスト降誕の朝に』を例外として、⼗数⾏から70⾏程度の短詩で完成度もそれほど⾼くなく、ギリシャ・ローマ牧歌や他のルネッサンス詩の影響が強すぎることからも、概ね習作という評価で、あまり着⽬されてこなかった。ただ、ミルトンの詩作の変化という観点から考えると、いくつか注⽬すべき作品がある。
 ミルトンは、後期作品で顕著だが、美しいものや⼈を表現する際に、バラやスミレ、ジャスミンなどの様々な花をカタログ的に並べる傾向がある。ケンブリッジ時代の作品にもその⽚鱗が⾒て取れる。哀歌『咳が死因となった美しい幼児の死について』や、牧歌『五⽉の朝の歌』など、初期⼩作品に描かれるprimrose やcowslip、hyacinthといった花の⽤いられ⽅を、⼤学卒業以降の詩や後期作品と⽐較しつつ論じる。

2026年度総会総次第(16時25分~17時00分)

【報告事項】
1. 各⽀部活動報告
2. 編集委員会報告
3. 2025年度会計報告(資料は当⽇配布)
4. ⽇本学術会議協⼒学術研究団体加盟について
5. その他
【審議事項】
1. 『⼗七世紀英⽂学会機関誌』投稿規定(案)について
2. ⼗七世紀英⽂学会規約改正(案)について
3. その他

 

懇親会のお知らせ

日時:2026年9月12日(土)17時30分~19時30分
場所:restaurant filia
東京都渋⾕区渋⾕4-4-25 アイビーホール1階 Tel: 03-3409-8186
https://www.filia-aoyama.com

参加費:6,000円

懇親会出席のご希望は8月31日(月)まで各支部事務局にご連絡ください。

2026Newsletter No.2_web

 

2026年6月4日 十七世紀英文学会関西支部第232回例会のお知らせ

十七世紀英文学会関西支部第232回例会を以下の通り開催いたします。

日時:6月27日(土) 14:30-17:00
講師: 足達 賀代子 先生
題目: ゲイブリエル・ハーヴィへの返答―『妖精の女王』における詩人の〈アポロジー〉
開催形式:対面形式
場所:関西学院大学大阪梅田キャンパス 1003教室
アクセス
“https://www.kwansei.ac.jp/kg_hub/access/”
※ 関西支部以外の会員の方で例会への参加ご希望の方は、関西支部・廣野(simoneok.5628[アットマーク]gmail.com)までご連絡ください。

十七世紀英文学会関西支部 事務局 廣野允紀

2026年3月2日 十七世紀英文学会東北支部2025年度第2回例会 御案内

十七世紀英文学会東北支部2025年度第2回例会3月例会を下記の日程で行います。

日時:2026年3月22日(日)14:00〜
発表者:古河 美喜子 氏
発表者:柴田 尚子 氏

※Zoom開催ですので、東北支部以外の会員の方でオンライン参加ご希望の方は、東北支部・川田(jun[アットマーク]educ.fukushima-u.ac.jp)までご連絡ください。

十七世紀英文学会 東北支部事務局 川田 潤 

2026年1月26日 十七世紀英文学会論集(22号)投稿論文募集について

十七世紀英文学会 会員の皆様

論集第22号について以下のように決まりました。学会活性化のためにもぜひ多くの方からのご投稿をお待ちしています。

タイトル・テーマ:『十七世紀英文学とコミュニティ』
執筆希望締切日:2026年3月31日(詳細はCall for Papers 1227ご覧ください)
原稿提出締切日:2027年3月31日
刊行予定:2027年8月30日(予定)
送付先:各支部編集委員宛

テーマの詳細、執筆希望締切日、投稿規定、投稿先は、Call for Papers 1227をご参照ください。

皆様の投稿をお待ちしております。

論集編集委員会

Call for Papers 1227

2026年1月22日 十七世紀英文学会関西支部第231回例会のお知らせ

十七世紀英文学会関西支部第231回例会を以下の通り開催いたします。

日時:3月15日(日) 午後2時30分-5時
講師: 円浄 ゆり 氏
題目: 初期近代コモンプレイス・ブック文化における『妖精の女王』第1巻〜第2巻
開催形式:対面形式
場所:関西学院大学大阪梅田キャンパス 1003教室

※ 関西支部以外の会員の方で例会への参加ご希望の方は、関西支部・西野(ynishino.chee[アットマーク]gmail.com)までご連絡ください。

十七世紀英文学会 関西支部事務局 西野友一朗

2025年12月22日 十七世紀英文学会東北支部2025年度第1回例会 御案内

十七世紀英文学会東北支部2025年度第1回例会を下記の日程で行います。

日時:2026年1月31日(土)14:00〜
内容:今年の一冊、一本

場所:にぎわい交流館AU 研修室4(秋田県秋田市中通一丁目4番1号)*秋田駅西口から徒歩10分
形式:対面形式

※東北支部以外の会員の方でご希望の方は、東北支部・川田(jun[アットマーク]educ.fukushima-u.ac.jp)までご連絡ください。

十七世紀英文学会 東北支部事務局 川田 潤 

2025年10月13日 十七世紀英文学会関西支部第230回例会のお知らせ

十七世紀英文学会関西支部第230回例会を以下の通り開催いたします。

日時:12月21日(日) 午後2時半-5時
講師: 吉中 孝志 氏
題目:「天国か地獄か、それが問題だ。-初期近代の視覚芸術と英文学-」
開催形式:対面形式
場所:大阪YMCA会館国際文化センター(西梅田) 103+104会議室

※ 関西支部以外の会員の方で例会及び懇親会に参加ご希望の方は、関西支部・西野(ynishino.chee[アットマーク]gmail.com)までご連絡ください。なお、終了後17時半から徐園にて懇親会を予定しております。

十七世紀英文学会 関西支部事務局 西野友一朗

新刊・研究情報更新のお願い

十七世紀英文学会HPの「会員による新刊情報」と「会員による最新研究情報」のアップデートを年2回実施することになっております。

春期(4月または5月)には各支部において、また秋期(11月または12月)にはHP委員においてデータを回収いたします。

会員の皆様による研究業績を内外に知らせる良い機会となりますので、ぜひともご協力お願いいたします。

 

つきましては、11月末日までに、会員による新刊・研究情報を以下のメールアドレスまでお寄せください。(※現在〆切を12月中旬(15日)まで延長して受け付けております)

また過去5年間の業績で、HP上のリストから漏れ落ちているものがあればぜひお知らせください。

*なお「新刊」画像に関して掲載ご希望の方は、お手数ですが出版元に連絡を入れた上でHP委員宛に表紙画像を送っていただくか、版元ドットコムなど利用可能な書影が提供されている当該書籍URLをお知らせくださいますようお願いいたします。

 

学会HP委員 柴田 尚子

“Naoko SHIBATA” <shibata.naoko【アットマーク】nihon-u.ac.jp>

2025年8月13日 2025年度 十七世紀英文学会 全国大会・総会・懇親会の御案内

2025年度全国大会(第14回)および総会のお知らせ

全国大会および総会を東北福祉大学 仙台駅東口キャンパスにて開催いたします。

日時:2025年9月14日(日) 14時00分~17時00分
場所:東北福祉大学 仙台駅東口キャンパス7階71教室
https://www.tfu.ac.jp/tushin/access/

 


全国大会(第14回)プログラム

【開会のあいさつ(14:00~14:05)】 会長:岩永 弘人

【研究発表(14:05~16:15)】

1. 14:05~14:45 司会: 川田 潤(東北支部)
『メアリ・ロウスの描き方:視覚的表現を通した世界観の形成』               青木 愛美

2. 14:50~15:30 司会:伊澤 高志(東京支部)
サタンの声は誰のものか ——『失楽園』における語りの拡散と消失          松村 祐香里

3. 15:35~16:15 司会:西野 友一朗(関西支部)
シェイクスピアのソネット集とベン・ジョンソンの『エピシーン』における沈黙           藤澤 博康

【閉会のあいさつ(16:15~16:20)】 事務局長:金﨑 八重


研究発表要旨

『メアリ・ロウスの描き方:視覚的表現を通した世界観の形成』
青木 愛美(東北支部)

 17世紀イングランドの女性詩人メアリ・ロウス(Mary Wroth)の作品には、視覚的表現を通じて、女性の「語り」と「沈黙」が共存する独自の詩的空間が形成されている。本発表では、ソネット連作Pamphilia to Amphilanthusの語り手であり、散文ロマンスThe Countess of Montgomery’s Uraniaにも登場するパンフィリアの内面とその視覚的表現に注目し、ロウスがObedience・Silence・Chastityといった当時の女性に求められた社会的規範のもとで、どのようにして主体的な表現のあり方を模索したのかを考察する。とりわけ、詩における「黒」や「暗闇」の視覚的イメージが、悲しみを象徴するだけでなく、感情をほのめかす両義的な装置として機能している点を分析する。また、Uraniaにおける詩を木に刻む行為や、衣服の刺繍、庭や迷宮といった視覚的・物質的要素は、内面の声を静かに浮かび上がらせる手段となっている。こうしたモチーフを通じて、ロウスが、女性が沈黙しながらも語ることのできる場を詩の中に築いていたことを明らかにしたい。

 

サタンの声は誰のものか ——『失楽園』における語りの拡散と消失
松村 祐香里(東京支部)

 ジョン・ミルトンの叙事詩『失楽園』における語りの構造に着目し、サタンの語りがどのように他者に伝播し、最終的に語り手としての主体性を失っていくかという逆説的なプロセスを検討する。サタンは、まず地獄での演説において「天国で奴隷になるより、地獄で王になろう」と語り、反乱を正当化して堕天使たちを鼓舞する。また、誘惑の言葉によってイヴの認識を変化させ、神に背かせる。彼女もまたその語りを自分自身の経験として語り直し、アダムへと連鎖的に伝えていく。このように『失楽園』では、語りが拡散しながら他者を変化させる一方で、その過程において語りの起源は忘却され、語り手の主体性は空洞化していく。さらに、神による罰によって、サタンは言葉そのものを失い、語り手としての地位を剥奪される。本発表では、誘惑の語り・模倣・伝播といった要素を通して、『失楽園』が叙事詩における語りの力とその限界をいかに批判的に書いているかを明らかにする。

 

 シェイクスピアのソネット集とベン・ジョンソンの『エピシーン』における沈黙
藤澤 博康(関西支部)

 シェイクスピアのソネット集は1609年に四つ折り版が出版された。また、この年、あるいは翌年には、ベン・ジョンソンの『エピシーン、あるいはもの言わぬ女』も上演されたとされている。沈黙を主要なテーマに含む、これらの作品がほぼ同時期に出版、あるいは上演されたという事実はたんなる偶然にしては興味深い。
 シェイクスピアのソネット集のいくつかのソネットでは、華やかな修辞を駆使して「若者」を賛美するライヴァル詩人(たち)とは対照的に、詩人は「若者」の崇高なる美徳を、沈黙をもって逆説的に称賛しようとする。それに対して、ジョンソンは『エピシーン』で主人公モロースの病的な騒音嫌悪、そして沈黙への執着を、滑稽なほどまでに風刺的に描いている。
 同時代のライヴァルでもあった、これら二人の作家が扱う沈黙はなぜこれほどまでに異なっているのであろうか。本発表では、作家が表現の自由を抑圧されて沈黙を強いられざるをえなかった当時の時代背景、両テクストでの両性具有的な「若者」/少年俳優に年長者が翻弄される姿、シェイクスピアとジョンソンのライヴァル関係に注目しながら、両作家の描き出す沈黙について考察を行う。


2025年度総会総次第(16時30分~17時00分)

【報告事項】
1. 各支部活動報告
2. 編集委員会報告
3. 2024年度会計報告(資料は当日配布)
4. 2024年度総会決議による規約の修正報告
5. 会長・事務局交代報告
6. 次期会長挨拶
7. その他
【審議事項】
1. 日本学術会議協力学術研究団体加盟・オンラインジャーナルについて
2. その他

 


懇親会のお知らせ

日時:2025年9月14日(日)18時00分~20時00分
場所:TFU Cafeteria Olive (大会会場1階)
仙台市宮城野区榴岡2-5-26 東北福祉大学仙台駅東口キャンパス1F Tel: 022-762-7827

参加費:5,000円

懇親会出席のご希望は8月27日(水)まで各支部事務局にご連絡ください。

2025 Newsletter No.2

 

2025年6月14日 十七世紀英文学会関西支部第229回例会のお知らせ

十七世紀英文学会関西支部第229回例会を以下の通り開催いたします。

日時:6月28日(土) 午後2時半-5時
講師: 坂本 晃平 氏
題目:“Pity the tale of me”: 悲劇的自己提示としてのアストロフェルの求愛
開催形式:対面形式
場所:関西学院大学大阪梅田キャンパス 1003教室

※例会にて発表をご希望の方は、関西支部事務局までご一報くださいますようお願い申し上げます。

十七世紀英文学会 関西支部事務局 西野友一朗
E-mail: ynishino.chee【アットマーク】gmail.com