2022年8月25日 2022年度 十七世紀英文学会 全国大会・総会・懇親会の御案内

2022年度総会および全国大会(第11回)のお知らせ

総会および全国大会を立正大学にて対面開催の予定でおりましたが、7 月下旬からの感染拡大状況を鑑みて Zoom による開催に変更することにいたしました。大会開催方法の変更につきましてご理解のほどどうぞよろしくお願いいたします。

日時:2022年 9月 18日(日) 14時~17時00分
*Zoom を利用したオンライン開催

 


参加方法

  • 事前申し込みは不要です。奮ってご参加ください。
  • パソコン、スマートフォン、タブレットのいずれでもご参加いただけます。
  • ご参加の際には以下の URL にアクセスしてください(必要に応じてソフトのダウンロードが始まります)。
  • パソコンでアクセスするとお使いのブラウザが開き、「Zoom Meetings を開きますか?」というボックスが出ます。
  • 「Zoom Meetings を開く」をクリックすると会議室に入室できます。
  • その際に「パスコード」の入力が求められますので、下記のパスコードを入力してください。
  • 途中での入室・退室も可能です。

参加 URL:【省略】
パスコード: 【省略】

*参加 URL 等は、各支部からのご案内に明記されています。お手元に届いていない場合は、各支部事務局までお問い合わせください。
*非会員の大会参加を歓迎いたします。ただし、その際には会員が推薦者となり、事前に本部または各支部の事務局にご一報いただくようにお願いをいたします。事務局より折り返し参加 URL をお知らせいたします。

 


プログラム

【開会のあいさつ(14:40-14:45)】 会長:佐々木 和貴

【研究発表(14:45-16:55)】

1.14:45-15:25
Henry Neville と/のユートピア的衝動 川田 潤(東北支部)
司会:古河 美喜子

2.15:30-16:10
ブルーム『スパラガス・ガーデン』における都市のランドスケープ 松田 幸子(東京支部)
司会:伊澤 高志

3.16:15-16:55
“Let the strucken deer go weep”―『ハムレット』の諷刺詩人達 竹村 はるみ(関西支部)
司会:友田 奈津子

【閉会のあいさつ(16:55-17:00)】 事務局長:川崎 和基

 


研究発表要旨

Henry Neville と/のユートピア的衝動
川田 潤(東北支部)

17 世紀後半、The Commonwealth of Oceana(1656)を著した James Harrington の盟友・後継者として知られる<共和主義者>Henry Neville は、近代国家に変貌しようとしていたイギリスの理想的/現実的なあり方について、複数の重要なテクストを出版している。Neville は、クロムウェル政権の重要な一員になったかと思えば、政権から排除・迫害され、王政復古後にも、いくつかの陰謀に関わったとして拘束されるなど、波瀾万丈の人生を送った人物である。そのような Neville の著したテクストは、自由、所有、責任、権力などを鍵語として、個人と共同体の関係性を模索する。

本発表では、めまぐるしく変化するイギリス、オランダ、フランスの国際関係を考慮に入れつつ、王位排除危機の最中に出版された Plato Redivivus(1680)など、いくつかのNeville のテクストの共和主義的言説の特徴/変化を、この時代のユートピア的言説/衝動との関係で考察することを目的としている。更に、可能であれば、このような Neville的な<共和主義>が、名誉革命を経て 18 世紀に「帝国化」していくイギリスの政治/文化と、どのような連続性/断絶があるのかについても明らかにしたいと考えている。

 

ブルーム『スパラガス・ガーデン』における都市のランドスケープ
松田 幸子(東京支部)

リチャード・ブルーム(Richard Brome)による『スパラガス・ガーデン』(The Sparagus Garden, 1635)は、ロンドンに実際に存在した遊園(pleasure garden)であると考えられるスパラガス・ガーデンを中心に展開する喜劇である。1630 年代に登場した場のリアリズム喜劇(place-realism comedy)に位置づけられるこの芝居は、対立する二人の治安判事の息子であるサム(Sam)と孫娘である(Anabella)の結婚を成就させるまでの騒ぎをえがいており、その中でスパラガス・ガーデンという空間は、登場人物たちが行き交い、衝突し、そして思いがけなく和解する、交渉の場として機能している。本発表では、場のリアリズムというこの芝居の形式に留意しつつ、同時代のロンドンに存在していたと考えられる遊園とはどのようなものであったのかについて考察する。そうすることで、『スパラガス・ガーデン』が提示する、1630 年代の都市空間とそこでの人々の交わりのありようを明らかにしたいと考える。

 

“Let the strucken deer go weep”―『ハムレット』の諷刺詩人達
竹村 はるみ(関西支部)

16 世紀末から 17 世紀初頭にかけて、競合関係にある詩人たちが作品を通して相手を罵倒する風潮が生じた。俗に「詩人戦争」あるいは「劇場戦争」と呼ばれるこの現象は、中傷詩の流行をめぐるより大きな文脈に位置づけて考察する必要がある。近代初期における誹謗中傷の格好のメディアは、エピグラム、バラッド、そして演劇だった。中傷詩と総称されるこれらの作品群は、諷刺文学の変容との関連で、近年新たな批評的関心を集めている。諷刺文学は誹謗中傷との線引きが時に曖昧となるが、そうした攻撃的な諷刺文学が台頭したのが 1590 年代だった。これを取り締まるべく 1599 年には禁書令が公布されるものの、中傷ブームは収束の兆しを見せるどころか、激化の一途を辿ることとなる。本発表は、1601 年のエセックス伯蜂起の前夜、宮廷を発信源とする誹謗中傷合戦がロンドンのそこかしこで繰り広げられる中で執筆された『ハムレット』には先鋭的な諷刺文学の傾向が見られることに着目し、エリザベス朝末期に顕在化した都市文学の系譜に本作品を位置づけることを目的とする。シェイクスピア劇の登場人物の中でも屈指の毒舌家として知られるハムレットの機知を文化史的な観点で考察したい。

 


2022年度総会総次第

日時:2022年 9月 18日(日) 14時~14時30分
*Zoom を利用したオンライン開催(URL・パスコードは大会と同一です)

【審議事項】
1 規約の変更
2 その他
【報告・連絡事項】
1 各支部活動報告
2 編集委員会報告
3 2021 年度会計報告(資料は当日)
4 その他

 


オンライン懇親会のお知らせ

日時:2022年 9月 18日(日) 17時 15分(予定)から 18時 00分ころまで
*Zoom を利用したオンライン開催(URL・パスコードは大会・総会と同一です)

大会・総会の終了後にオンライン懇親会を開催いたします。飲み物でも片手に、近況報告や情報交換をいたしましょう。どうぞ、ご自由にご参加ください。

2022 Newsletter 第2号(ウェブ掲載用・2022年度十七世紀英文学会大会・総会・懇談会)

2022 Newsletter No.2

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