会長挨拶

 新会長を仰せつかりました岩永です。私の世代は人材不足なのか、今回浅学の私に会長職が回ってまいりました。支部内外でご不満の方も多くいらっしゃるかと思いますが、しばらくの間おつきあい下さい。
 会長に就任させていただいてから、活動方針のようなものをいろいろと考えてみたのですがなかなか思いつかず、結局月並みながら「伝統と変革」にしようと思います。言いかえますと、これまで3支部を育ててこられた先輩方のご苦労を引き継ぎつつ、コロナ後の新たな枠組みの中で学会活動をどのように展開していくか、と言う点が直近の課題かと考えた次第です。特に文化系の大学院生の数が減少する中、各支部でいかにして新会員をふやし、次の世代にバトンを渡していくかが大きな課題であると実感しています。そして、そのためには、3つの支部が多様性の中で統一感を持たねばならないと考えます。これも月並みでカッコよすぎますがConcordia Discorsといったところでしょうか。その多様性の一方で、魅力的で、わかりやすい学会をめざす必要がある事も忘れてならないと思います。
 本学会はいろいろな意味でユニークな学会です。3つの支部がそれぞれ独立して活動していること。定期的に出版される独自の論集を持っていること。このような大きな特徴を生かして本学会をさらに発展させていけるよう、微力ながら頑張る所存です。各支部の会員の皆様のご協力、どうぞよろしくお願い申し上げます。

岩永 弘人