会員の皆様へ
2023年11月20日
十七世紀英文学会関西支部第224回例会のお知らせ
十七世紀英文学会関西支部第224回例会を下記の通り開催いたします
記
日時:12月23日(土) 午後2時半-5時
講師:圓月勝博氏
題目:「アメリカがまだイギリスだった頃―17世紀ピューリタン女性詩人アン・ブラッドストリート」
開催形式:対面
場所:同志社大学 室町キャンパス 寒梅館6階大会議室
(関西支部以外の会員の方で参加ご希望の方は、関西支部・友田( tnatsuko [at] kansaigaidai.ac.jp )までご連絡ください)
それでは、例会にてお目にかかれるのを楽しみにしております。
十七世紀英文学会 関西支部事務局 友田奈津子
2023年11月1日
新刊・研究情報更新のお願い
十七世紀英文学会HPの「会員による新刊情報」と「会員による最新研究情報」のアップデートを年2回実施することになっております。
春期(4月または5月)には各支部において、また秋期(11月または12月)にはHP委員においてデータを回収いたします。
会員の皆様による研究業績を内外に知らせる良い機会となりますので、ぜひともご協力お願いいたします。
つきましては、11月末日までに、会員による新刊・研究情報を以下のメールアドレスまでお寄せください。
また過去5年間の業績で、HP上のリストから漏れ落ちているものがあればぜひお知らせください。
*なお「新刊」画像に関して掲載ご希望の方は、お手数ですが出版元に連絡を入れた上でHP委員宛に表紙画像を送っていただくか、版元ドットコムなど利用可能な書影が提供されている当該書籍URLをお知らせくださいますようお願いいたします。
学会HP委員 大久保友博
“Tomohiro OKUBO” <a14216【アットマーク】mail.ryukoku.ac.jp>
2023年8月23日
2023年度 十七世紀英文学会 全国大会・総会・懇親会の御案内
2023年度全国大会(第12回)および総会のお知らせ
全国大会および総会を立正大学にて開催いたします。
日時:2023年9月16日(土) 13時30分~17時00分
場所:立正大学 品川キャンパス 9号館地下1階 9B11教室
当日は「山手門」が閉まっておりますため、「正門」からお入りください。
全国大会(第12回)プログラム
【開会のあいさつ(13:30-13:35)】 会長:佐々木 和貴
【研究発表(13:35-16:45)】
1.13:35-14:15
ジョン・ミルトンの「竜の歯」での検閲制度への抵抗 川﨑 和基(東北支部)
司会:菅野 智城
2.14:20-15:00
ジョン・ダンの「ごた混ぜの現実そのままの教会」と保守主義 曽村 充利(東京支部)
司会:伊澤 高志
3.15:05-15:45
リバティニズムからの逃亡― ‘Against Fruition’ とアフラ・ベーン 竹山 友子(関西支部)
司会:友田 奈津子
【閉会のあいさつ(15:45-15:50)】 事務局長:川﨑 和基
研究発表要旨
ジョン・ミルトンの「竜の歯」での検閲制度への抵抗
川﨑 和基(東北支部)
ジョン・ミルトンはAreopagitica(1644)において、書物の持つ力について説く。書物には良書と悪書があり、教会も国家も、悪書を取り締まろうとしているが、書物は良書であれ悪書であれ、書物自体に命の力が含まれており、悪書も命をあたえるものであるのと主張する。この書物の力を封じ込めようとする、長期議会が1643年6月14日に発布した「印刷の規制に関する法令」をミルトンは議会に撤廃すべきであると非難する。ミルトンは「出版に関する星室庁令」(1637)、さらには、印刷取り締まりの目的や検閲人、特にカンタベリー大司教ウィリアム・ロードや書籍業カンパニーについて、また、書籍業カンパニーの検閲制度に係わる思惑や出版事情を十分認識して、「印刷の規制に関する法令」に異を唱えた。本発表では、Areopagiticaを中心にして、星室庁廃止(1641)に伴う事前検閲制度の機能の低下から噴出した書物・パンフレットの持つ力を抑制しようとする議会の法令に、「竜の歯」(Dragons Teeth)を持つ書物をして抗うというミルトンの主張を考察しながら、書物・パンフレット戦争の黎明期にミルトンがいかに対峙したのか再考したい。
ジョン・ダンの「ごた混ぜの現実そのままの教会」と保守主義
曽村 充利(東京支部)
ダンは英国国教会のヴィア・メディアの擁護者であった。国教会思想(アングリカニズム)はカルヴィニズムとイエズス会という二つの極端な信条や信仰告白との対峙のなかで形成されていった。宗教戦争、テロ、教会分裂、内乱、アナーキーなどの脅威にさらされるなか、イングランドの分裂を防ぎ、秩序と自由を守るための保守主義であった。国教会は祈祷書による礼拝の統一を法的に求める一方で、教義上の対立を嫌って定義を避け信仰告白を強制せず、カトリック教徒と異端以外のあらゆる者を寛容に包容しようとした。この時代に「ダンのごた混ぜの現実そのままの教会」(T. Betteridge)が現出したことは自然であった。ダンは国教会のありようを不決定性と共に重層的に表現し擁護しているように見える。詩と散文の世界は深く大きいが、必ずしも論理的ではなく相矛盾する意見や発想を含み、しばしば複雑で曖昧である。当然、このようなアングリカニズム理解を受け入れ難い論者の中には、ダンの信仰を疑い、著作は「不統一な学識の巨大な寄せ集め」であると見なす者もいる。非告白主義、無関心ごと、エラスムス的世界教会主義、包容主義、平和主義、妥協、王権神授説物等の論点や人脈から、ダンの保守主義を再考する。
リバティニズムからの逃亡― ‘Against Fruition’ とアフラ・ベーン
竹山 友子(関西支部)
王政復古期に活躍した女性作家アフラ・ベーンは劇作家として有名であるが、同時に多くの詩を執筆して発表している。時にジェンダー規範を逸脱するようなエロティックな表現を用いる彼女の詩は、王政復古期特有の性的放縦を是とするリバティニズムの反映とみなされることが多い。その一方で、17世紀には主に男性詩人によって執筆された、欲望成就の達成感を否定する ‘Against Fruition’ と呼ばれるジャンルの詩が流行し、その流れは王政復古期に入っても続いた。アフラ・ベーンも‘Against Fruition’ に属する詩 “To Alexis in Answer to his Poem against Fruition. ODE”(1688)を執筆している。本発表では、‘Against Fruition’ の詩群におけるベーンの詩の位置づけを確認した上で、上述の詩だけでなく ‘Against Fruition’ に直接関連していると思われない詩も取り上げながら、ベーンにとっての ‘Against Fruition’ の意味を問い直したい。
2023年度総会総次第(16時00分~17時00分)
【報告・連絡事項】
1 各支部活動報告
2 編集委員会報告
3 2022年度会計報告(資料は当日配布)
4 その他
【審議事項】
1 次期会長選任
2 次期本部役員選任
3 オンラインジャーナルの創設 および 日本学術会議協力学術研究団体加盟について(資料は当日配布)
4 その他
(1)転載許可について
(2)その他
懇親会のお知らせ
日時:2023年9月16日(土)17時30分~ 19時30分
場所:ヤオロズクラフト(立正大学より徒歩10分ほど)
https://tabelog.com/tokyo/A1316/A131603/13247587/
参加費:7,000円
懇親会出席のご希望は9月3日(日)まで各支部事務局にご連絡ください。
2023 Newsletter 第2号(ウェブ掲載用)
2023年7月11日
十七世紀英文学会東北支部2023年度第1回 8月例会御案内
十七世紀英文学会東北支部2023年度第1回例会 8月例会を下記の通り開催いたします。
記
第1回例会
日時:2023年8月9日(水)14:00〜
講師:佐々木 和貴 氏
題目:「シェイクスピアのMeasure for Measureについて(仮)」
開催形式:対面
場所:にぎわい交流館AU 研修室5(〒010-0001 秋田市中通一丁目4番1号)
※終了後に懇親会を予定しております。
十七世紀英文学会 東北支部事務局 古河美喜子
2023年6月26日
Call for Papers, Global Macbeth
会員の山本真司先生から、 投稿論文募集についてのお知らせをいただきましたので、ここに転載いたします。
十七世紀英文学会 会員各位
ロンドン大学名誉教授のサンドラ・クラーク先生より、投稿論文募集のお知らせをいただきました。詳しくは以下のクラーク先生のメッセージと添付のCFPをご覧ください。
I am writing with a request. Professor W Reginald Rampone of the State University of South Carolina and I are planning to put together a collection of papers under the title ‘Global Macbeth’. I’m attaching our Call for Papers, and if it could get wide dissemination, we should be very gratefull. Abstracts for Japan would be extremely welcome. Professor Rampone and I are already getting plenty of interest in the project, and we are very keen to have contributors from Japan, where productions of Macbeth (e.g Kurosawa’s film, Ninagawa’s stage play) have been so important.
添付PDFファイル(Call for Papers, Global Macbeth)
クラーク先生と言えば、 2019年11月に東京や関西、広島においてご講演をいただきましたので、ご記憶の方も多いかと存じます。(講演内容については、以下の2論文をご参照ください)
1 Shakespeare and Domestic Economy
https://ir.lib.hiroshima-u.ac.jp/00049016
2 Culture in Translation in Early Modern England : Shakespeare, Hollyband and Florio
https://www.agulin.aoyama.ac.jp/repo/repository/1000/21532/
また、クラーク先生は『マクベス』アーデン版第三版の編者のお一人でもあり、同作品には特に造詣が深く、今回の企画も大変楽しみにしていると伺っております。本学会とのご縁もございますので、皆様に広くご案内を差し上げる次第です。
山本真司
2023年6月1日
十七世紀英文学会関西支部第223回例会のお知らせ
十七世紀英文学会関西支部第223回例会を下記の通り開催いたします
記
日時:6月18日(日)午後2時30分-5時
講師:西田侑記氏
題目:「“In All Ty Great Britain”―『アイルランドの仮面劇』における他者表象の政治性再考」
開催形式:対面
場所:関西学院大学 梅田キャンパス
(関西支部以外の会員の方で参加ご希望の方は、関西支部・友田( tnatsuko [at] kansaigaidai.ac.jp )までご連絡ください)
それでは、例会にてお目にかかれるのを楽しみにしております。
十七世紀英文学会 関西支部事務局 友田奈津子
2023年3月7日
十七世紀英文学会東北支部2022年度第3回 3月例会御案内
十七世紀英文学会東北支部2022年度第3回例会 3月例会を下記の通り開催いたします。
記
第3回例会
日時:2023年3月28日(火)14:00〜
講師:川﨑 和基 氏
題目:「パンフレット戦争の黎明-Areopagiticaと出版物検閲制度をめぐって(仮)」
※Zoomでの開催となります。東北支部以外の会員の方でオンライン参加ご希望の方は、東北支部・古河(furukawa.mikiko [at] nihon-u.ac.jp)までご連絡ください。
十七世紀英文学会 東北支部事務局 古河美喜子
2023年2月16日
十七世紀英文学会関西支部第222回例会のお知らせ
十七世紀英文学会関西支部第222回例会を下記の通り開催いたします
記
日時:3月25日(土)午後2時半-5時
講師:鳥養志乃氏
題目:「John Donneの”Divine Meditations”における宗教的物語——Christへの不敬を含む16編のシークエンスとしての全体像」
開催形式:対面とオンラインの併用
場所:(対面)関西学院大学 梅田キャンパス
(オンライン)Zoom
(関西支部以外の会員の方で参加ご希望の方は、関西支部・友田( tnatsuko [at] kansaigaidai.ac.jp )までご連絡ください)
それでは、例会にてお目にかかれるのを楽しみにしております。
十七世紀英文学会 関西支部事務局 友田奈津子
2023年2月6日
大修館シェイクスピア双書 第2集の刊行について
十七世紀英文学会 会員各位
昨年末、大修館シェイクスピア双書 第2集の第1期4冊が刊行されました。
伝説的な第1集をご存じの方も多いかと思いますが、四半世紀の時を経て継続されることになった第2集も興味深い作品ばかりです。
第1期は『ヘンリー4世 第一部・第二部』、『ウィンザーの陽気な女房たち』、『リチャード2世』『タイタス・アンドロニカス』というラインナップで、本学会からは関西支部の竹村はるみ先生が『ウィンザーの陽気な女房たち』を編集されています。詳しくは、以下をご覧ください。
https://www.taishukan.co.jp/book/b611372.html
17世紀英文学にさまざまな形で関わる作品ばかりですし、会員のなかでShakespeareにご関心をお持ちの皆様にこの双書の存在を知っていただければと思い、案内を差し上げるしだいです。
佐々木和貴
2022年11月4日
新刊・研究情報更新のお願い
十七世紀英文学会HPの「会員による新刊情報」と「会員による最新研究情報」のアップデートを年2回実施することになっております。
春期(4月または5月)には各支部において、また秋期(11月または12月)にはHP委員においてデータを回収いたします。
会員の皆様による研究業績を内外に知らせる良い機会となりますので、ぜひともご協力お願いいたします。
つきましては、11月末日までに、会員による新刊・研究情報を以下のメールアドレスまでお寄せください。
(※現在〆切を12月中旬(18日)まで延長して受け付けております)
また過去5年間の業績で、HP上のリストから漏れ落ちているものがあればぜひお知らせください。
*なお「新刊」画像に関して掲載ご希望の方は、お手数ですが出版元に連絡を入れた上でHP委員宛に表紙画像を送っていただくか、版元ドットコムなど書影利用可能なサイトの当該書籍URLをお知らせくださいますようお願いいたします。
学会HP委員 大久保友博
“Tomohiro OKUBO” <t-okubo【アットマーク】haruka.otemon.ac.jp>