英語研究書
  • ¥2,800 ( 税込 ¥3,080 )
  • B6判 上製
  • 193 pp.
  • 978-4-7647-1205-8

現代イギリス文学と他国

20世紀英文学研究会 編

ポストコロニアル時代の英文学としてくくるにはあまりにも多様化する英語作家たちの創作活動を7篇の論文により描き出す。取り上げる作家は、モーシン・ハミッド、ヴァージニア・ウルフ、キャリル・フィリップスほか。20世紀英文学研究シリーズの第12巻。

Contents

序論
イギリスの植民地主義、帝国主義、ポストコロニアリズム・・・大島 由紀夫
第一部 非アングロ・サクソン系作家が見た自分の国
第1章 モーシン・ハミッドの『蛾の煙』
――パキスタンの恥部を描く・・・倉持 三郎
第2章 脱・セキュリタイゼーションの試み
――カーレド・ホッセイニの『千の輝く太陽』の「再構築」・・・薄井 良治
第3章 コルム・トビーンの 『ブルックリン』 における移民者の郷愁と自立
――アイルランド人の意識の再構想へ向けて・・・結城 史郎
第4章 文化と文化の間に立つ
――ノヴァイオレット・ブラワヨの『あたらしい名前』を読む・・・大熊 昭信
第二部 アングロ・サクソン系作家が見た「他国」
第5章 ヴァージニア・ウルフ『オーランドー』におけるオリエント
――ファンタジーの陰に潜む作家の意図・・・奥山 礼子
第6章 なぜ〈静かな〉、〈無垢な〉アメリカ人なのか
――グレアム・グリーン『静かなアメリカ人』を読む・・・外山 健二
第三部 非アングロ・サクソン系作家が見た他民族
第7章 ブラック・ブリティッシュ作家が描くユダヤ人ホロコースト
――キャリル・フィリップスの 『血の性質』 に見るトラウマの連帯・・・小林 英里
作家紹介
作品紹介
あとがき
執筆者紹介