英語研究書
  • ¥4,800 ( 税込 ¥5,280 )
  • A5判 上製
  • 368 pp.
  • 978-4-7647-1243-0

混迷を深める現代世界への応答――世界が劇的に変貌を遂げていた17世紀に、英文学がいかに多様な世界を創造的/想像的に言語化したのか。その問いを探究する15編を収録した「十七世紀英文学研究」シリーズ第21巻。

Contents

まえがき ・・・・・・・・・・・・・・・・・十七世紀英文学会会長 岩永 弘人
訳者の生きる世界の鏡としての翻訳メタファー
──ジョン・フローリオ訳『随想録』その他の翻訳論における女性表象について
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・大久保 友博
金(かね)を生みだす錬金術
──『錬金術師』における金の行方をめぐって・・・・・・・・・・・丹羽 佐紀
『お気に召すまま』における結婚表象
──浮浪者のアメリカ追放への希望・・・・・・・・・・・・・・・・神山 さふみ
A Moor of Venice, a Cannibal and a Beast
──『オセロー』における食べるイメージと可視化される境界線・・・廣野 允紀
イノバーバスが語る『アントニーとクレオパトラ』の世界・・・・・・・川井 万里子
Education from Volumnia in Coriolanus: Roman and Renaissance Perspectives
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・TAKANE Kodai
『テンペスト』にみる人間と非人間(動物・怪物・妖精)の関係と反人間中心主義
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・本多 まりえ
幽明相隔てられども
──ジョン・ダン「ベッドフォード伯爵夫人に捧げる哀悼詩」における女性の友情
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・奥西 豊子
言葉で描かれる世界
──メアリー・ロウスによる視線の誘導・・・・・・・・・・・・・・青木 愛美
『スパラガス・ガーデン』における流動する世界と都市空間・・・・・・松田 幸子
共和制最後の抵抗
──ミルトン『最近の説教についての簡単な所見』をめぐって・・・・川﨑 和基
書き残された楽園の痕跡
──エデンの園への思いのかたち・・・・・・・・・・・・・・・・・松平 圭一
リバティニズム的世界からの逃亡
──‘Against Fruition’とアフラ・ベーン・・・・・・・・・・・・・・竹山 友子
破滅をもたらす女性/破滅をもたらす世界
──『アブデラザール』における女性の(不)可能性・・・・・・・・梶 理和子
Alice Thorntonの自伝における出産と祈り
──17世紀の信仰と女性 同士の絆・・・・・・・・・・・・・・・・浅川 さおり
編集後記